拘束プレイとは?初心者が安全に楽しむためのやり方・注意点を紹介

(投稿日:2025/4/11)
「セックスにいつもとは違う刺激が欲しい!」「恋人とSMプレイをしてみたい」という人におすすめなのが、相手を縛って愛撫や挿入を楽しむ「拘束プレイ」です。縛った相手を言葉や愛撫で責めるだけで、縛る側も支配される側もアブノーマルなセックスへの背徳感や興奮を得られます。
本記事では、初心者向けに拘束プレイを安全に楽しむための注意点、プレイに使えるアイテム、基本の拘束方法についてお伝えします。
拘束プレイでは、体が小さい女性でも男性を縛って、いつもとは攻守を入れ替えることもできます。普段は自分がSなのかMなのか気にしていないカップルでも、縛られた相手が感じている姿を見れば、それまで自覚していなかった性癖に目覚めるかもしれません!
拘束プレイとは?

「拘束プレイ」とは、その名の通り相手の体を自由に動かせないよう拘束してから愛撫やセックスを楽しむSMプレイの一種です。過激なSMになると体が一切動かせないようキツく拘束されることもありますが、多くはSMチックなシチュエーションを楽しめる程度に軽い拘束を行います。
縛る側は相手を支配している感覚を、縛られるほうは体が動かせないため不安やスリルを楽しめます。男女どちらが縛る側・縛られる側と決まっているわけではなく、女性が男性を縛ることも、男性が女性を縛ることもあります。
拘束プレイと緊縛プレイの違い
拘束プレイによく似たプレイに「緊縛(きんばく)プレイ」というものがあります。緊縛プレイとは縄で縛って行うプレイです。相手を拘束するという点においては、拘束プレイと同じですが、拘束するアイテムや重視するポイントが異なります。
緊縛プレイは、縄で縛ることに特化したプレイで、縛り方は「亀甲縛り」「菱縄縛り」のように種類があり、ビジュアルとしての美しさも求められます。江戸時代に罪人を取り締まる際に用いられていた捕縄術がルーツで、縛りに芸術性を見出しているのは日本独自の文化といわれています。
対して、拘束プレイは相手の自由を奪うことを重視しています。そのため、縛るためのアイテムや縛り方にルールはありません。拘束プレイのほうが、SMプレイ初心者でもカジュアルに楽しめるプレイだといえるでしょう。
拘束プレイの魅力
拘束プレイは気軽に楽しめるため、普段はSMプレイをしていない人にも人気があるプレイです。ここでは、縛る側・縛られる側それぞれの魅力をみてみましょう。
【共通】マンネリ化を解消できる
恋人同士や夫婦なら、拘束プレイでマンネリ化の解消になるでしょう。長く付き合っているとどうしてもセックスが代わり映えのないものになってきます。マンネリ化が続くと、2人の関係も悪化しかねません。
しかし、拘束プレイを取り入れれば、普段とは違う刺激でお互いに興奮が盛り上がること間違いなし!相手が自由に動けないようにするだけなので取り入れるのも簡単です。セックスがマンネリ化してきたというカップルにはぴったりのソフトSMプレイといえます。
【縛る側】支配欲を満たせる
拘束プレイは、相手を縛ることで、相手を支配したいという欲望を満たせます。日常生活では相手を束縛すると信頼関係を損ないかねませんが、好きな相手であれば相手を自分だけのものにしたいという気持ちもあるでしょう。
一方、拘束プレイでは、自分が相手の自由を奪って、好きなようにコントロールできます。Sっ気がある人の中には、相手からすべてを受け入れられることで愛情を感じる人もいるとか。普段は表に出せない支配欲を満たせるのは、大きな魅力といえるでしょう。
【縛る側】簡単にソフトSMが楽しめる
「SMに興味はあるけど、やり方が分からない」「相手がSMにあまり興味ない」という場合でも、拘束プレイならハードルが低く、誰でも気軽に楽しめます。
拘束プレイはタオルやSMグッズを使って楽しむこともできますが、手や腕を使って押さえつけるだけでも拘束プレイの一種です。SMの専門的な知識や特別な道具がなくても気軽にチャレンジできるでしょう。
また、相手がSMに興味がなくても、手首を抑えられる程度なら了承してくれることもあります。手軽に楽しめるという点も拘束プレイの魅力です。
【縛る側】背徳感で興奮度が上がる
相手を拘束して自由を奪い、相手が恥ずかしがっているところを責めるというシチュエーションは、日常生活では味わえない背徳感を味わえます。
背徳感は本来マイナスの感情ですが、周りに言えないことや道徳に反していることをしているというスリルは病みつきになるもの。人は「ダメ」と言われたことをあえて行うことで感じるドキドキを快感と認識することがあるのです。スリルと背徳感による興奮が高まるのも拘束プレイの魅力といえます。
【縛られる側】支配されたい欲が満たされる
好きな人を支配したいという欲求がある人もいれば、好きな人に支配されたいというMっ気を持つ人もいます。拘束プレイでは、体の自由を奪うことで相手に支配される欲求を満たすことができます。
特に女性は、男性にリードされることに心地良さを感じる人が多いもの。相手にリードされたい人は、実は支配されたいMの性癖と自覚していないだけというケースもあります。相手から支配されたい、リードされると嬉しいという人は、拘束プレイで満足感を得られるでしょう。
【縛られる側】焦らしプレイが楽しめる
縛られることで自由に体を動かせないため、焦らしプレイを楽しむことができます。
普段、焦らしプレイをすると我慢できずに自分から動いてしまうという人も多いのではないでしょうか。しかし、拘束プレイなら自分で気持ちがいいように動くことはできません。焦らしプレイは感度や興奮度アップにも繋がるため、今までにはない快感を得られるはずです!
【縛られる側】相手との絆や愛を感じられる
拘束プレイは、相手を信頼していないとできないプレイです。自分の体を預けることで、言葉だけでは伝わりにくい相手との絆や愛を深めることができます。
ソフトSMとはいえ、拘束プレイは人には言いにくいアブノーマルなプレイです。人間は秘密を共有することで相手に信頼されていると感じ、絆を深める効果があります。縛られることで、相手とのより強い繋がりを実感できるでしょう。
拘束プレイを安全に楽しむための注意点

拘束プレイは簡単にできるSMプレイですが、楽しむためにはいくつか注意点もあります。安全に楽しむためには、以下に気を付けてプレイしましょう。拘束するときは、パートナーと注意点を共有してからプレイしてください。
- 相手に拘束プレイを強要しない
- セーフワードを決めて相手が嫌がったらやめる
- 長時間の拘束は避ける
- 拘束された側がほどける強さで縛る
- 関節に負荷をかけない
- 鍵があるアダルトグッズは鍵を失くさない
相手に拘束プレイを強要しない
拘束プレイをするときは、必ずプレイ内容の合意を取って、相手にプレイを強要しないことが大前提です。
縛る側は「これくらいなら大丈夫」と感じることも、縛られる側は不安や痛みを感じる可能性は十分にあります。不安や痛みがあれば、興奮するどころか、相手への印象が悪くなる可能性も考えられます。拘束プレイはアブノーマルなプレイでもあるため、相手に強要しないように注意してください。
セーフワードを決めて相手が嫌がったらやめる
拘束プレイをするときはセーフワードを決めて、セーフワードを言ったらプレイを中断することを徹底する必要があります。
拘束プレイは、縛られる側が「ダメ」や「やめて」という嫌がったり恥ずかしがったりするのを楽しむプレイでもあります。しかし、通常の拒否ワードでは、本気で限界を感じているときとの区別が付かず、縛られる側の状況が伝わりにくくなります。そのため、縛る側に本気で中断してほしいことを伝えるための言葉を決めておく必要があるのです。
セーフワードは誤解を招かない言葉であれば何でも構いませんが、痛みがあっても言いやすいワード・セックスに関係ないワードがおすすめ。たとえば、信号機の色だと「赤/レッド」だと「プレイを中断して」「本気でやめて」、「黄色・イエロー」だと「刺激が強すぎる」「もう少し優しくして」というように段階的に状態を伝えることができます。
縛る側は、事前に決めたセーフワードが出たら、すぐにプレイを中断しましょう。セーフワードを言ってもプレイが中断されないとなると、信頼関係を大きく損なったり、縛られている側がケガをする恐れがあります。
長時間の拘束は避ける
拘束プレイは、長時間連続して行うものではありません。緩く縛っているつもりでも、長時間縛られ続けると、血流が悪くなったり摩擦で肌が擦り切れたりします。痛みが出てくるとプレイどころじゃなくなり気分も萎えてしまうでしょう。
プレイ中も、うっ血や擦り切れがないか途中で確認するほうがよいでしょう。長時間プレイをするなら、縛る場所やアイテムを変えて、同じ場所に負担がかかり過ぎないよう配慮することが大切です。
拘束された側がほどける強さで縛る
拘束するときは、縛られる側が本気を出せばほどける程度の強さで縛ることが重要です。キツくしばり過ぎると、緊急時に拘束が解けず危険な思いをする可能性もあります。また、ギチギチに縛ってしまうと、プレイ中に少し動いただけでも肌に拘束具が食い込み、ケガの原因になります。
女性の力は弱いので、男性が女性を縛るときは女性の力でもほどける強さで縛るよう注意してください。
関節に負荷をかけない
うっ血や擦り切れも痛いですが、関節に負担がかかると日常生活に支障をきたしたり、後遺症が残ったりする危険があります。拘束したときは痛みがなくても、長時間拘束が続くと痛みに繋がることも珍しくありません。
無理に関節を曲げることはもちろん、突然引っ張る・関節に体重をかける・長時間特定の方向に曲げるといった行為は控えましょう。縛られる側も痛みや負担を感じたら、すぐに相手に伝えてください。
鍵があるアダルトグッズは鍵を失くさない
拘束プレイ用のアダルトグッズには、鍵をかけられるアイテムも存在します。プレイをしている間に鍵を失くしてしまうと、セーフワードが出てもプレイを中断できなくなる危険があります。
アダルトグッズの多くは、万が一のトラブル時には鍵がなくても壊して外せますが、アダルトグッズではない南京錠や金属チェーンなどを使うと工具がないと壊せません。鍵があるアイテムを使って拘束する場合は、拘束する用のアダルトグッズを使うようにしましょう。
拘束プレイで使う道具・アイテム
拘束プレイは、手や腕のほかに、身近にあるアイテムでも楽しむことができます。ここからは、拘束プレイで使う道具・アイテムと、それぞれの使い方についてみていきましょう。
- タオル
- ネクタイ
- ストッキング
- 包帯
- 柔らかい素材のベルト
- 拘束プレイ用のアダルトグッズ
タオル
どの家にもあるタオルは、最も身近で使いやすいアイテムです。細長いスポーツタオルがおすすめですが、フェイスタオルでも手首くらいは簡単に拘束できます。タオルでの拘束は緩みやすいというデメリットがある反面、縛られる側がほどきたいときに自分で拘束を外しやすいメリットもあります。
縛られる側が自分でほどける安心感があり、わざわざ購入する必要がないタオルは、初心者でも取り入れやすいでしょう。タオルを使うときは、パイルが硬いと肌を傷つける可能性があるため、柔らかいものを選ぶのがポイントです。
ネクタイ
ネクタイはタオルよりも細長く、表面に凹凸がないため、肌を傷つけずに拘束できるアイテムです。普段使っているネクタイだとより背徳感を感じられ、興奮度が高まります。また、学生服や白衣を着てコスプレセックスの一環として楽しむのもおすすめです。
ただし、プレイ中にネクタイにシワが付いたり、汚れたりする可能性もあるため、高価なネクタイは使わないほうが無難でしょう。今は100円ショップでも購入できるので、プレイ用に安いネクタイを用意するのがおすすめです。
ストッキング
女性であれば1つは持っているストッキングも拘束プレイで使えます。ストッキングはもともと消耗品なので、普段使っているものでも汚れや傷を気にせずプレイに集中できます。女性自身が着用していたストッキングを使うことで、羞恥心を駆り立てて、興奮するという人もいるのではないでしょうか。
ストッキングは伸びが良く、拘束しやすいものの、縛った後にストッキングが縮んで肌に食い込む可能性があります。限界まで伸ばして縛るのではなく、緩めに縛るのがポイントです。
包帯
包帯は肌を傷つけずに拘束できるおすすめのアイテムです。もともと傷口に使うための衛生用品なので、清潔感があり、使い終わったら捨てるだけなので後片付けも手間いらず。
包帯もきつく縛りすぎると肌に食い込みやすいため、余裕をもって縛るようにしましょう。縛ったりテープで止めたりしなくても固定できるタイプの包帯であれば、縛られた側が自分でもほどきやすいのでおすすめ。包帯を使えばお医者さんプレイも楽しめます。
柔らかい素材のベルト
GIベルトのような柔らかい布素材のベルトも拘束アイテムとして使えます。こちらも身近にあるものなのですぐに用意できるでしょう。布とはいえ、ベルトとなるとしっかりとした造りになるため、タオルやネクタイよりもがっちり拘束できます。
ただし、金属が使われているベルトは、肌を傷つける恐れがあります。肌に直接触れないよう着衣の上から縛るか、金属を取り外してから使用しましょう。
拘束プレイ用のアダルトグッズ

拘束プレイ用のアダルトグッズも数多く販売されているため、色々なアイテムを試すことでプレイのバリエーションが広がるでしょう。
拘束プレイ用のアダルトグッズは、手首・足首を固定するタイプや、首輪が付属しているタイプなどさまざま。デザインも可愛らしいフワフワ素材のものから、本格的な革素材のものまであります。SMプレイに慣れている人以外は、マジックテープで固定するような縛られている側がすぐに取り外せる商品を選ぶようにしましょう。
初心者も安心!基本的な拘束プレイの方法
最後は、SM初心者でも始めやすい、基本的な拘束プレイの方法をご紹介します。パートナーと拘束プレイを楽しむ参考にしてください。
- 手や腕で拘束する
- ベッドや椅子に拘束する
- 後ろ手に拘束する
- 手と足を一緒に縛る
- 言葉攻めを取り入れる
- アダルトグッズで責める
手や腕で拘束する

道具を使わず、手や腕を使うのは拘束プレイの基本です。男性なら女性の手首をひとまとめにしてベッドに押し付ければ、簡単に拘束できます。手や腕を使うと力が調節しやすく、拘束される側も安心感があるため、初心者の場合はまずは道具を使わず手や腕で拘束するところから始めるとよいでしょう。
縛られる側は体に力が入ると痛みを感じやすいため、意識して脱力することがポイントです。
ベッドや椅子に拘束する

ネクタイやストッキング、拘束用のアダルトグッズを使えば、ベッドや椅子に拘束することもできます。その場から動けず、自分の体を隠すこともできないため、焦らしプレイや羞恥プレイにぴったりです。
椅子に拘束する場合は、プレイに集中しすぎてひっくり返らないように注意しましょう。縛られている側は受け身が取れないので、顔や頭を強打する恐れがあります。
後ろ手に拘束する

手首を体の後ろに縛ることで、体の前で縛るよりも縛られる側の動きを制限できます。縛られた側が動こうとするとイモムシのようにもぞもぞ動くことしかできず、よりSMチックなプレイを楽しめるでしょう。
後ろ手に拘束する場合、肩の関節に負担がかかりやすいため、プレイ中の体勢には配慮が必要です。後ろ手で縛られた腕は無理に動かさないようにしましょう。また、体が前に倒れても手を突けないため、ベッドから落ちないよう注意してください。
手と足を一緒に縛る

さらに拘束を強めるためには、手と足の両方を縛るのがおすすめです。手首・足首をそれぞれ縛ったり、手首・足首をすべてまとめて縛ることもできます。
手首・足首をすべてまとめて縛るときは、足をM字に広げて縛ることで、局部を隠すことができなくなるので羞恥プレイにぴったりです。恥ずかしい姿を鏡に映して羞恥心を煽ったり、挿入するかしないかの焦らしプレイを楽しんだりできるでしょう。
言葉責めを取り入れる
拘束プレイは縛る側が相手を征服するプレイなので、言葉責めとの相性がばっちり。
「○○したらお仕置きするよ」「舐めろよ」「こんなに感じて淫乱だな」のように、相手の羞恥心や背徳感を煽ることで、快感や興奮を高めることができます。縛られる側も、「ごめんなさい」「もっと○○してください」「許して」など、縛る側のSっ気を煽るワードチョイスがおすすめです。
アダルトグッズで責める

拘束プレイでは、ローターやディルド、オナホ、ローションなどのアダルトグッズを使うのも効果的。相手が抵抗できない状態にして、敏感なところを責めることで興奮が一気に高まります。
言葉攻めを組み合わせて羞恥心を煽ったり、挿入するかしないか焦らしたり、さまざまなプレイが楽しめます。アダルトグッズは種類が多く、アダルトグッズを使えば複数の性感帯を同時に刺激することができるため、プレイの幅がさらに広がるでしょう。新しい性感帯開発にもおすすめです。
拘束プレイで手軽にSMプレイの刺激を楽しもう!
拘束プレイは、手や腕はもちろん、身近にあるアイテムを使えば簡単に行えるSMプレイです。拘束プレイでは、自分の体を相手に任せることで、性的な快感はもちろん、相手との絆や愛、信頼など精神的な満足感を得られます。マンネリ化しているカップルにも、甘い刺激を与えてくれるでしょう。
ただし、拘束が強すぎたり、相手が嫌がっているのにプレイをやめなかったりすると、相手への信頼を損なったり、次回以降のプレイに不安や恐怖を感じてしまう可能性もあります。拘束プレイを楽しむためには、パートナーとプレイ内容ややってもいい範囲、セーフワードをしっかり話し合っておきましょう。
また、相手の体を傷つけないよう、肌に優しいアイテムか、拘束プレイ専用のアダルトグッズを使用するのがおすすめです。